【栃木・宇都宮二荒山神社】地名の由来はここだった!日光とは違う「下野国一之宮」の御祭神とご利益を解説

宇都宮二荒山神社

栃木県宇都宮市。餃子の街として有名ですが、その中心地に、ビル群を見下ろすように鎮座する格式高い神社があります。

その名は「宇都宮二荒山神社(うつのみやふたあらやまじんじゃ)」

地元では「ふたあらさん」の愛称で親しまれていますが、実はこの神社、日光にある二荒山神社とは全く別の神社であり、「宇都宮」という地名の由来にもなった超重要スポットなのです。

今回は、勝利の神様であり、下野国(栃木県)の守護神である宇都宮二荒山神社の謎と、見逃せない境内社(末社)について解説します。

宇都宮の地名は「一之宮」の訛りから?

宇都宮二荒山神社

宇都宮二荒山神社は、旧国名でいう下野国(しもつけのくに)の「一之宮(いちのみや)」です。

一之宮とは?

その地域(国)の中で、最も社格が高く、有力な神社のこと。
昔の人は、その地域の一番の神社を「一之宮」と呼び、篤く崇敬しました。

実は、現在の「宇都宮(うつのみや)」という地名は、この神社が由来だという説が非常に有力です。

この神社が「一之宮(いちのみや)」と呼ばれていたものが、長い年月を経て訛り、「うつのみや」へと変化したと言われています。

つまり、宇都宮という都市は、この神社を中心に生まれ、この神社と共に発展してきた街だと推測できます。

「日光二荒山」とは別物!山岳信仰の秘密

栃木県には「二荒山神社」が二つ存在します。

こちらの記事冒頭でも軽く触れましたが、一つは世界遺産・日光にある「日光二荒山神社」。

もう一つが、今回ご紹介する「宇都宮二荒山神社」です。

県民でも「同じ神社の分社かな?」と混同されている方が多いのですが、実は御祭神も由来も異なる、全く別の神社です。

  • 日光二荒山神社:男体山(二荒山)をご神体とし、大己貴命(オオナムチ)を祀る。
  • 宇都宮二荒山神社:豊城入彦命(トヨキイリヒコ)を祀る、都市の守り神。

■ なぜ同じ名前なのか?

これには、日本古来の「山岳信仰」が関係しています。

昔の人は、山や森を神様として崇拝していました。

群馬県の「赤城神社(赤城山信仰)」や、静岡・山梨の「浅間神社(富士山信仰)」と同じように、「二荒山(現在の男体山)」という山そのものに対する信仰が根底にあります。

宇都宮二荒山神社も、遥か遠くに見える霊峰・二荒山(男体山)をここから遥拝(ようはい)していた歴史や、信仰の拠点が分かれた経緯があり、同じ社名を冠していると考えられています。

勝負運と繁栄の神!御祭神の正体

宇都宮二荒山神社のご利益の源泉は、祀られている強力な三柱の神様にあります。

■ 主祭神:豊城入彦命(とよきいりひこのみこと)

第10代崇神天皇の皇子です。

天皇の命を受けて東国(関東・東北)へ派遣され、この地を平定・開拓した「毛野国(けぬのくに)の始祖」とされる英雄神です。

武勇に優れ、未開の地を切り拓いた実績から、「勝負運」「武運」「開拓・起業」「出世」の強烈なご利益があります。

宇都宮二荒山神社

■ 相殿神:大物主命・事代主命

主祭神と共に祀られているのが、大物主命(おおものぬしのみこと)と事代主命(ことしろぬしのみこと)です。

【※重要】大物主命と大国主命の関係

「大物主命」は、出雲神話の英雄「大国主命(オオクニヌシ)」と同一視されることが多いですが、厳密には大国主命の「魂の一部」、あるいは大国主命の別名」とされています。

神話では、大国主命が国造りに悩んでいた時、海から現れた「幸魂(さきみたま)・奇魂(くしみたま)」が大物主命であり、「私を三輪山(奈良)に祀れば国造りは成功する」と告げました。

つまり、大物主命は大国主命の持つ「霊的な力」「福徳の力」を象徴する姿なのです。

事代主命(恵比寿様)と共に祀られているため、「商売繁盛」「金運」「縁結び」「家内安全」のご利益も極めて高い、万能の布陣となっています。

宇都宮二荒山神社

階段途中も忘れずに!ご利益たっぷりの境内社(末社)

大通りの鳥居から本殿へと続く95段の石段。

実はこの参道の途中には、見逃してはいけない重要な境内社(末社)が鎮座しています。ただ登るだけでなく、ぜひ立ち寄って参拝しましょう。

宇都宮二荒山神社
  1. 菅原神社(すがわらじんじゃ)学問の神様・菅原道真公をお祀りしています。合格祈願や学業成就に。
  2. 松尾神社(まつおじんじゃ)酒造・醸造の神様。お酒関係のお仕事や、飲食店の繁盛にご利益があります。
  3. 荒神社(こうじんじゃ)火の神様、カマドの神様です。火伏せ(火事除け)や台所の守り神として、飲食業や主婦層から崇敬されています。
  4. 虔宮(つつしぬのみや)珍しいお名前ですが、穢れを払い、身を慎む(清める)ご利益があるとされます。心身の浄化に。
  5. 十二社(じゅうにしゃ)国常立神をはじめとする十二柱の神々を合祀したお社。
  6. 稲荷神社(いなりじんじゃ)五穀豊穣、商売繁盛のお稲荷さん。衣食住の守り神です。

まとめ:宇都宮のパワースポットへ行こう

宇都宮という街のルーツであり、古くから人々を守り続けてきた宇都宮二荒山神社。

勝利を掴みたい時、商売を繁盛させたい時、そして地域の歴史に触れたい時。

餃子を食べた後は、ぜひこの「下野国一之宮」へ足を運び、神聖な霊験をチャージしてみてください。

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