本日は静岡県熱海市伊豆山に建つ、伊豆山神社(いずさんじんじゃ)をご紹介します。
同社はJR熱海駅から北東に位置し、走湯神社(はしりゆじんじゃ)の起源になった神社です。
創建は不詳ですが、社殿によると紀元前5世紀頃だと伝えられており、時代によって伊豆山神社は様々な名で呼ばれていました。
伊豆山神社の別称
・伊豆山権現(いずさんごんげん)
・伊豆大権現(いずだいごんげん)
・伊豆御宮(いずおんみや)
・伊豆山(いずさん)
・走湯権現(そうとうごんげん、はしりゆごんげん)
・走湯大権現(そうとうだいごんげん)
・走湯山(そうとうざん)
そんな伊豆山神社のご利益は幅広く、「縁結び・良縁・開運・厄除け・健康・病気平癒・子授け・商売繁盛・火防鎮火・国家鎮護・家内安泰・商売繁盛・立身出世等々」、多岐に渡るとお伝えできます。
過去には修験道の始祖とされる「役小角」や「空海(弘法大使)」、数多の修験者が修行を積んだ霊場。
源頼朝と北条政子の逢瀬の舞台でもあった為、いま現在は縁結びや恋愛成就の神社として人気。
それも伊豆山神社に祭られている数多の神々が、参拝者を見守ってくださるからだとお伝えできるでしょう。
御祭神
・火牟須比命(ほむすびのみこと)
・天之忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)
・栲幡千千姫命(たくはたちぢひめのみこと)
・邇邇芸命(ににぎのみこと)
末社には結明神(むすぶみょうじん)・菊理媛命(くくりひめ)も祀られています。
手水舎の赤白二龍は天之忍穂耳命の随身。
境内各所には「光石」「御神木の梛」「頼朝・政子腰掛け石」も有名です。
さらに本殿の奥には伊豆山神社の本宮でもある「本宮社」も建てられており、今回の記事では本宮も含めてご紹介します。
JR熱海駅から伊豆山神社前バス停まで約7~10分、バス停から170段の石階段を昇ると到着します。
階段の途中に鳥居が建てられており、伊豆山神社の社名が刻まれています。
階段を昇る途中には、右手に祖霊社。
左手には結明神社。
階段を昇った先の景色
境内が広がり、右手には社務所。
左手には休憩所、手水舎、境内社。
参道の先には拝殿と本殿が建てられています。
休憩所にはベンチがあり、そこから伊豆山の街並みと海が見えます。
手水舎には赤白二龍の像。
赤龍は火、白龍は水の力を掌り、二龍の力を合わせて、湯を生み出すと伝えられています。
社務所前では、お守りやご朱印を授与していただけます。
頼朝・政子腰掛け石。
縁結びの御神籤掛け。
光石。
拝殿前には池があって、鯉が力強く泳いでいました。
道祖神も祀られています。
雷電社。
伊豆山の郷土資料館。
そして拝殿になります。
朱色に塗られており、装飾も豪華。
本殿は横から撮影しました。
また、本殿横には伊豆山神社の本宮社へ続く道があります。
ハイキングコースになっており、その道のりは約1時間。
途中に白山神社の本宮社、結明神社の本宮社も建てられているのも特徴。
こちらが本宮社の入り口。
奥へ進むと自然の香りが強まります。
入り口付近はアスファルトで舗装をされている部分もチラホラ。
舗装をされている道は直ぐに途絶えます。
土を踏んだ感触はしっかりしていますが、雨の場合は滑りやすくなっているので、晴れ以外の本宮参拝は避けた方が良さそうです。
20分ほど歩くと、白山神社の本宮に辿り着けました。
白山神社の本宮から、さらに奥へ進みます。
落ち葉が積もっており、足元を取られやすい道。
この写真は2月に撮影をしたものですが、夏場だと蜂や蛇が出る恐れがあります。
白山神社本宮から20分ほど歩くと、結明神本宮に辿り着きます。
縁結びの御利益のある神社。
恋愛祈願の方は是非ともお参りしたい場所です。
日精(女)・月精(男)という夫婦の神様が祀られています。
結明神本宮社から20分ほど送に進むと、伊豆山神社の本宮です。
ここまでの所要時間は約1時間。
高低差もあり、舗装されてない道を歩くのは意外と大変です。
足腰が元気な方は問題ないと思いますが、体力に自信のない方の本宮参拝はあまりご推奨できません。
下記が伊豆山神社の本宮。
836年頃、この地に建立されたそうです。
ちなみに上がりは「子恋の森公園ルート」を通りましたが、下り(帰り道)は「伊豆山神社ルート」で戻ります。
ただ、下記の立て看板では近道と書いていますが、大して距離も縮まらないうえに、悪路で歩き難く、あまりお勧めできるルートとは言えませんでした。
落ち葉がかなり積もっていて、足を入れると靴が沈みます。
ローカットのスニーカーだと靴の隙間から、葉っぱ・枝・土が入り込む恐れがあるので、トレッキングブーツの方が好ましいです。
側壁には木々が生えていますが、土壌が崩れていて、根が剥き出しになっています。
倒木もありますが、恐らく台風の影響で折れたのでしょう。
左側の壁もごっそりと土壌が崩れていて危ない状態。
沢山の雨が降った後、地震の後などは、なるべくなら避けたい道という印象です。
危ないと思う箇所は幾つかありましたが、行きのルートとは異なって、海の景色が見えるのはご褒美のひとつ。
40分ほど歩くと伊豆山神社の駐車場へ辿り着きました。
伊豆山神社へお参りをされた際は、是非とも本宮社にも足を運んでいただきたいですが、蛇や蜂が現れる夏季はお勧めできません。
また、前日に雨が降った場合も土が緩くなっていますので、注意が必要です。
それでは最後に伊豆山神社の御朱印を紹介して、こちらの記事を〆させていただきいます。
■関八州総鎮護 伊豆山神社
〒413-0002
住所:静岡県熱海市伊豆山708-1
電話:0557-80-3164
公式HP:https://izusanjinjya.jp/