こちらの記事では埼玉県秩父市三峯に建つ、三峯神社（みつみねじんじゃ）をご紹介します。
旧社格は県社で秩父神社・宝登山神社と共に秩父三社の一社として数えられています。
全国でも珍しい三つ鳥居が建てられている神社。
狛犬の代わりに、狼の像が建てられているのも特徴。
何故なら、三峯では山犬信仰が伝えられ、狼を守護神にされているからです。
ちなみに三峯神社の創建は、日本武尊（やまとたけるのみこと）が伊弉諾尊（いざなぎのみこと）・伊弉册尊（いざなみのみこと）を、この地に祀ったのが始まりです。
この時、神様の使いとして狼（山犬）が日本武尊を導いたという伝説も残されています。
三峯神社
■主祀神
伊弉諾尊 （いざなぎのみこと）
伊弉册尊 （いざなみのみこと）
■配祀神
天之御中主神（あめのみなかぬしのかみ）
高御産巣日神（たかみむすひのかみ）
神産巣日神（かみむすひのかみ）
天照大神 （あまてらすおおかみ）
三峯神社は境内社・摂末社も多く建てられ、造化三神や天照大神も祀っています。
樹齢８００年を超える御神木も生えており、享けられるご利益の種類も幅広く、関東を代表する神社の一つだとご紹介できます。
私、千賀喜心はこれまで数多くの神社に訪れていますが、その中でも特にご推奨できる場所。
春夏秋冬で異なった景観を楽しみ、四季折々の特徴ある風を感じ、自然と神の氣が融合された神聖なる地。
ご利益
開運・浄化・縁結び・夫婦和合・商売繁盛・社運隆昌・病気平癒・子宝子授・願望成就・勝負必勝・厄除 他…
本記事では令和４年１月に訪れた写真を掲載させていただきます。
当日は雪が降り、白く幻想的な表情を見せてもらえました。
下の写真は三峯神社入口でもある三つ鳥居。
手前には２体の狼像。
社額には金の装飾が施されており、とても豪華です。
鳥居を抜けると寄進された碑が並べています。
有名な企業の名も刻まれており、ここも見どころの一つかも知れません。
そのまま突き進むと右手には奥宮遥拝所と続く階段、正面には日本武尊象へ続く階段があります。
下記の写真は日本武尊です。
続いて奥宮遥拝所になりますが、この日は雪が降っていたので景色を眺められませんでした。
季節としては、春～夏の深緑が生い茂っている時期の景観がお勧めです。
奥宮遥拝所は少し高い位置に建てられており、そこから見下ろした先に随神門があります。
ここの門手前にも、2体の狼像。
金で彩られた装飾も豪華です。
額には「三峰山」と記されています。
明治の神仏分離前は仁王像が安置されていたようです。
現在は「豊磐間戸命（とよいわまとのかみ）」「櫛磐間戸命（くしいわとまのかみ）」の像が安置されています。
豊磐間戸命と櫛磐間戸命について
瓊瓊杵尊（ニニギノミコト）が天孫降臨した際、宮殿の門を守護する為、共に降臨した神。
神門を通り抜けると降り参道になっていて、脇に並んだ灯篭も雪に飾られて幻想的でした。
参道と拝殿の途中には、天高くまで成長した夫婦杉の御神木。
神門⇒降り参道⇒夫婦杉の順に通ると、拝殿へ続く階段。
階段を上った先のは青銅鳥居。
左手には手水舎があります。
上部の装飾も豪華。
手水舎の奥には社務所があって、こちらで御守りや御朱印を授与していただけます。
拝殿前には二本の御神木。
下記写真の拝殿は１８００年頃の建立。
内部の天井絵には三峯山の草花が描かれています。
拝殿上部の装飾は煌びやかな印象。
拝殿裏の本殿。
こちらには御祭神の伊弉諾尊と伊弉册尊が鎮座しています。
拝殿と本殿の右手には境内社・摂末社が連なって建てられています。
最も手前に位置しているのが祖霊社。
三峯神社とご縁の深かった方の御霊（みたま）をお祀りしています。
一つ奥に建てられているのが、國常立神社です。
國常立神社の隣には日本武神社。
下記写真、左の建物は伊勢神宮。
右に続いて建てられているのは月讀神社、猿田彦神社、塞神社、鎮火神社、厳島神社、杵築神社、琴平神社、屋船神社、稲荷神社、浅間神社、菅原神社、諏訪神社、金鑽神社、安房神社、御井神社、祓戸神社、東照宮、春日神社、八幡宮、秩父神社、大山祇神社。
さらに三峯神社では「清浄の滝」や「奥宮」も見どころです。
奥宮参道は山道が続いているので、それなりの準備を整えていなければ辿り着くのは大変な場所。
この日は雪も積もっていたので、奥宮には立ち寄りませんでしたが、タイミングが合えば是非訪れたいところです。
それでは最後に御朱印の写真を掲載して、こちらの記事を〆させていただきます。
■秩父三峯神社
公式ホームページ：https://www.mitsuminejinja.or.jp/
