東国三社を三社参りするメリット:縁結び・縁切り・開運厄除・勝ち運(鹿島神宮・息栖神社・香取神宮)

今回の記事は東国三社をご紹介いたします。

ちなみに東国三社とは茨城県の「鹿島神宮(かしまじんぐう)」「息栖神社(いきすじんじゃ)」、千葉県の「香取神宮(かとりじんぐう)」の三社を指す言葉です。

東国三社とは

鹿島神宮、息栖神社、香取神宮を併せて指す言葉。この三社を一緒に参拝することを「三社参り」と言う。

三ノ輪相談所では年に数回ほど東国三社で代参による御祈祷を執り行っていますが、それぞれ霊験あらかたな素晴らしい神社です。

一社参りでも充分な御利益を享けられますが、三社参りをするメリットもあります。

東国三社を一緒に参拝するメリット
  1. 歴史と文化の体験:これらの神社は長い歴史を持ち、日本の神道や文化を深く理解する上で貴重な場所です。それぞれの神社には独自の祭事や伝統があり、それらを一度に体験することは、日本の精神性と伝統の豊かさを深く感じる機会となります。
  2. 霊的な恩恵:各神社は異なる神々を祀っており、それぞれに特有の神徳や恩恵があります。例えば、鹿島神宮は武運と武道の神として有名、息栖神社は海上安全や縁結び、香取神宮は国土の安全や農業の守護など、それぞれの神様からの異なる祝福を受けることができます。
  3. 自然との調和:これらの神社は自然豊かな場所に位置しており、参拝することで自然との調和を感じることができます。日本の四季の美しさを感じながら、心身のリフレッシュが期待できます。
  4. 地域の魅力の発見:それぞれの神社周辺には、地元の食文化や工芸品、歴史的な建造物など、その地域特有の魅力があります。これらを体験することで、旅の充実度が高まります。

また、東国三社は歴史的背景が隠されています。

古代から続く神社で、それぞれの御祀神は日本書紀や古事記にもその名が記されています。

日本の神道の中でも重要な位置を占めており、長い歴史を通じて多くの信者や参拝者に親しまれています。

下記では各神社の詳細をお知らせします。

鹿島神宮

鹿島神宮

鹿島神宮の社格は、常陸国一之宮。

全国にある鹿島神社の総本社。

創建は紀元前660年頃、現代から約2700年も遡り、中世・近世には源頼朝、徳川将軍家など名だたる武将も祈願に訪れました。

御祭神は「武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)」。

国譲り神話に登場し、日本建国の神・武道の神・雷の神として信仰されており、主なご利益は勝利祈願になります。

境内には御手洗池という霊泉があるのも特徴。

末社・摂末社を含めると、縁結び・商売繁盛・開運・厄除け・病気平癒など、多岐に渡るご利益がございます。

■鹿島神宮
住所:茨城県鹿嶋市宮中2306−1
公式HP:https://kashimajingu.jp/
電話:0299-82-1209

息栖神社

息栖神社

息栖神社の社格は県社。

鹿島神宮の摂社(縁の深い神社)として、位置付けられています。

御祭神は久那戸神 (くなどのかみ)で、国譲り神話の先導を努めた神、水と航海を司る神です。

息栖神社の相殿神には、天鳥船命 (あめのとりふねのみこと)という船の神が鎮座しています。

創建は第15代応神天皇の代と云われていますので、約2000年以上の歴史を有している神社。

一の鳥居近くには、「忍潮井(おしおい)」という霊泉があり、男女のご縁を結ぶご利益を与えてくれると言われています。

船・航海に由縁のある神社でもあり、目的地(目標)まで導くご利益を与えてくれる神社だとご紹介です。 

■息栖神社
住所:茨城県神栖市息栖2882
公式HP:https://ikisujinja.com/
電話:0299-92-2300

香取神宮

香取神宮

香取神宮の社格は、下総国一宮。

毎年1月1日に、天皇陛下が四方拝(しほうはい)という1年の幸せを、祈念する儀式を行いますが、その儀式中に遥拝される神社に鹿島神宮と香取神宮が含まれます。

創建は鹿島神宮と同じく、現代から約2700年前。

御祭神は「経津主大神(ふつぬしのおおかみ)」を祀り、勝運・交通・災難除け・開運招福などのご利益を与えてくださります。

全国に約400社ある香取神社の総本社であり、鹿島神宮の御祀神でもある武甕槌大神と同じく、日本建国の神として信仰を集めている神社です。

■香取神宮
住所:千葉県香取市香取1697
公式HP:https://katori-jingu.or.jp/
電話:0478-57-3211

鹿島神宮と香取神宮、それぞれに祀られている神は「国譲り神話」に登場しており、二社を一対として参拝される方もいます。

国譲り神話

遥か昔の時代、高天原(天上の神々の国)を治めていた天照皇大神(あまてらすおおみかみ)は、葦原中国(あしはらのなかつくに ※現在の日本)は我が子孫が治めるべきだと考え、天上の神を出雲国の大国主神(おおくにぬしのかみ)の元に派遣し、国を譲り渡してもらう交渉をしますが、なかなかうまくいきません。

そこで経津主大神(香取神宮御祭神)と武甕槌大神(鹿島神宮御祭神)を派遣。

天鳥船命(息栖神社御祭神)が案内役を務め、出雲国の稲佐の小汀(いなさのおはま)に着いた二神は、十握剣(とつかのつるぎ)を抜き、逆さに突き立て武威を示すと、大国主神は天照大神の命令に従い葦原中国を譲りました。

香取の経津主大神、鹿島の武甕槌大神、息栖の天鳥船命は、ともに助け合い、偉業を成し遂げた三柱。

さらに鹿島神宮と香取神宮には、要石(かなめいし)という霊石があり、地中に埋まった霊石を通して二社が繋がっているという諸説も伝えられてます。

東国三社のご利益は特に「勝つ」ということが注目されており、下記の願掛けをされる方も多いです。

・恋愛に勝つ(縁結び・恋愛成就)
・仕事に勝つ(商談成功・社運隆昌・商売繁盛)
・勝負ごとに勝つ(勝利祈願・合格祈願・宝くじ当選祈願)
・人生に勝つ(開運厄除・健康・諸願成就他)

どんな願いごとにも、勝利運をもたらしてくれる神が祀られているのだとお知らせできます。

一社だけでも、充分な御利益を享けられますが、是非お時間に余裕のある方は一社だけではなく、それぞれの神社をご参拝ください。