
「恋愛の神社」「縁結びの神社」と聞いて、真っ先に思い浮かぶのは島根県の「出雲大社(いずもおおやしろ)」ではないでしょうか。
しかし、「島根は遠い…」と諦めている方に朗報です!
実は東京のど真ん中、六本木に、島根の出雲大社と全く同等のご利益を授かれる場所があることをご存知ですか?
それが、東京三大縁結び神社の一つに数えられる、出雲大社 東京分祠(いずもおおやしろ とうきょうぶんし)です。

私も先日、改めてその強力な縁結びのパワーを肌で感じてきました。
今回は、出雲大社東京分祠の魅力と、参拝前に知っておきたい縁結びの秘密について、徹底解説します。
出雲大社東京分祠とは?「分祠」が持つ意味と、なぜ東京に?

出雲大社東京分祠は、東京都港区六本木に鎮座する、都会の喧騒の中にたたずむオアシスのような存在です。
■ 「分祠(ぶんし)」とは?本家と同じご利益を授かれる理由
まず、「分祠」とは何か、という疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんね。
「分祠」とは、簡単に言えば、本社の神様を別の場所にお迎えし、お祀りしている神社のことです。
分祠では、本社から正式に御分霊(神様の分け御霊)を迎え入れているため、本社である島根の出雲大社と、全く同じ神様、そして同等のご利益を授かれるとされています。
遠方でなかなか島根まで行けない方でも、東京分祠で安心して参拝し、強力なご利益を期待できるのです。
出雲大社東京分祠は、島根の出雲大社の教えを広める拠点として、1954年(昭和29年)にこの地に創建されました。
そのため、正式名称は「宗教法人出雲大社教 東京都教会」といいますが、一般的には「出雲大社東京分祠」として親しまれています。


■ 東京三大縁結び神社としての地位
その強力な縁結びのご利益から、東京大神宮、赤坂氷川神社と並び、「東京三大縁結び神社」の一つとして数えられています。
特に、本家の出雲大社が「縁結びの神様」の総本社であることから、東京分祠もまた、恋愛成就や良縁を願う人々にとっての聖地となっています。
日本神話一のモテ神!御祭神「大国主大神」の縁結び伝説

出雲大社東京分祠の主祭神は、大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)です。
この神様こそ、日本神話において「縁結びの神様」として最も名高い存在であり、さらに言えば、「日本神話一のモテ神」とも称されるほどの魅力的な神様なのです。
なぜ大国主大神が縁結びの神様となったのでしょうか?
その背景には、彼にまつわる数々の恋愛成就伝説が深く関係しています。

■ 大国主大神にまつわる主な伝説
- 八上比売(ヤカミヒメ)との縁結び:兄弟神である八十神(やそがみ)たちに虐められながらも、優しい心でうさぎを助けた大国主大神。その心根に惹かれた美しい八上比売が、多くの兄弟神の中から大国主大神を選び、結ばれるという物語です。この物語は、外見や地位ではなく、内面の優しさや誠実さが真の縁を結ぶことを教えてくれます。
- 沼河比売(ヌナカワヒメ)との求婚:越の国(現在の新潟県)の美しい女神、沼河比売に求婚するため、自ら出向いて歌を詠みかけ、結ばれるという情熱的な物語です。自ら行動すること、そして真摯に想いを伝えることの重要性を示唆しています。
- 須勢理毘売(スセリビメ)との試練と結婚:荒ぶる神である素盞嗚尊(すさのおのみこと)の娘、須勢理毘売との結婚を望んだ大国主大神は、素盞嗚尊から様々な試練を与えられます。火の部屋に閉じ込められたり、蛇やムカデのいる部屋に入れられたりしますが、須勢理毘売の助けを得て、それらの試練を乗り越え、最終的に結ばれます。この物語は、困難を乗り越える強い絆や、試練を共に乗り越えることで深まる愛の形を象徴しています。
これらの神話から、大国主大神は単に男女の縁を結ぶだけでなく、「困難な状況にある縁」「試練を乗り越えるべき縁」も司る神様として信仰されています。
そのため、片思い、復縁、複雑な恋愛など、様々な「縁」に悩む人々から、強力なご利益が期待されているのです。

出雲大社の分祠で、あなたの願いを…
島根まで行かなくとも、この東京の地で、大国主大神の絶大なご利益を授かれる出雲大社東京分祠。
あなたの恋愛成就、そして人生における良縁を願うなら、ぜひ一度訪れてみてください。
きっと、あなたの「縁」が良い方向へと動き出すきっかけとなるはずです。