本日は茨城県の神社をご紹介。
茨城県は由緒ある神社が多く、自然の霊験も溢れる場所。
この記事でご紹介するのは「縁結びの泉神社(いずみじんじゃ)」と「縁切りの大甕神社(おおみかじんじゃ)」です。
両神社ともに茨城県日立市に建っており、縁結びや縁切り以外にも開運・厄除・商売繁盛・健康等のご利益も享けられる神社。
泉神社と大甕神社の距離は近く、ご参拝の際は二社参りを行うとオススメ。
泉神社で幸せのご縁を招き、大甕神社で悪縁を切ってみてはいかがでしょうか。
縁結びの泉神社
泉神社は延喜式神名帳の「天速玉姫命神社」に比定されている神社。
境内には湧き水があり、常陸国風土記では「密筑の里の大井」として記されています。
湧き水は青く神秘的な光景、平成の名水百選にも登録されているパワースポット。
SNSでも注目を集めている神社だとご紹介できます。
御祭神は「天速玉姫命(あまのはやたまひめのみこと)」という女神。
泉神社は古くから商工繁栄・交通安全・五穀豊穣・海上安全・大漁満足・縁結び・安産等のご祈願所として信仰されていました。
この記事の前半では泉神社の見どころをご紹介します。
鳥居を抜けると拝殿までの参道が続きます。
新緑の香りが漂い、自然の空気を楽しめる場所。
参道の途中には境内社、社務所が建てられているのも特徴です。
参道を歩いて最初に現れるのは、左手にある戦没者慰霊碑。
慰霊碑を直ぐ先には三峯神社が建てられています。
三峯神社は埼玉県秩父にある神社。
御祭神は伊弉諾尊 (いざなぎのみこと)と伊弉諾尊 (いざなぎのみこと)。
この二柱の神様は夫婦神。
泉神社にお迎えしていますが、是非お立ち寄りしてもらいたい場所です。
そのまま参道を通り抜けると御神木と社務所の姿が見えます。
授与品は豊富でお気に入りの御守を見つけられるのではないでしょうか。
社務所の先には手水舎があります。
手水舎のすぐ近くには拝殿。
こちらの奥に本殿が建っており、天速玉姫命が鎮座しています。
ちなみに天速玉姫命は天棚機姫命(あめたなばたひめ)の娘神と云われているのも特筆する点。
天棚機姫命は機織(織物)の神で、七夕の神様として信仰されています。
拝殿て前の脇道は進むと厳島神社が建っており、泉神社の名所でもある湧き水をご覧いただけます。
厳島神社は「弁天様」とも呼ばれ、宗像三女神をお祀りになる神社。
立て札を読むと、昔は飲用されていたようです。
現代では水質も変わり、飲用できないのは残念なところ。
下記は泉の動画ですが、水底ではモコモコと水が湧いているように見えました。
以上が泉神社の見どころです。
近くには自然公園もあり、参拝の後にご休憩されるのもオススメ。
■泉神社
〒316-0024 茨城県日立市水木町2丁目22−1
電話: 0294-52-4225
公式:https://izumi-jinjya.com/
縁切りの大甕神社
大甕神社は「武葉槌命(たけはつちのみこと)」と「甕星香々背男(みかぼしかがせお)」の二柱を祀る神社。
武葉槌命も織物の神様、甕星香々背男は星の神様です。
境内には縁切り所もありますが、縁結び・商売繁盛・開運・厄除等の御利益を享けられます。
小説「君の名は。」の聖地としても有名。
創建は紀元前に遡るとされる由緒ある神社。
この記事の後半では大甕神社の見どころをご紹介します。
境内にはいくつかの境内社があって、下記の画像は天満神社。
他には稲荷社・八坂神社・神輿殿も建てられています。
下記は大杉神社で「宿魂石」を祀ります。
宿魂石は大甕神社の岩山を指し、大杉神社から続く本殿全体が宿魂石になります。
日本最古といわれるカンブリア紀層の地層で、甕星香々背男の荒魂が鎮められています。
大杉神社奥から進む道。
整地されてない道、岩肌が剥き出しになっていますが、この山全体が宿魂石です。
高低差のある道。
距離は短いですが、足腰の弱いお年寄りや小さなお子様の本殿参拝はオススメできません。
大人でもスニーカー等の、しっかりした靴を履いて登りましょう。
下記が本殿です。
緑が茂り、鳥の鳴き声が聴こえたのも印象的でした。
本殿を降ると「境界石」が現れます。
境界石は縁切り所で、不運や悪縁から逃れたい方には必見。
近くには説明書きがあったので、その内容を記します。
境界石(別名:縁切石)の説明書き
「縁結び」を祈願される方は沢山おられますが、中には悪しき縁により辛苦困難に陥り、やがて身を滅ぼす事もあります。そのような現世の悪しき縁を絶ち切り、開運招福を記念してお潜り下さい。
境界石には御札が貼られていて、思わず息をのんでしまう程です。
近くに立つと強い神聖力を感じました。
札には「波留部 由良由良止 波留部 布留部 由良由良止 布留部」と記載されています。
これは祝詞(のりと)の一種で強い呪力を持つ言葉。
祝詞は神道独自の言霊で、仏教で例えるところの真言に近いものです。
祝詞は様々な種類があって、目的に応じて唱えるのも特徴。
祝詞の一部を札に記し、境界石に貼ることで神聖な霊験を享けられるようにしているのでしょう。
「縁切り」という文字を目にすると怖いイメージを持つ方も多いですが、大甕神社の境界石は呪って対象を退けるのではなく、純粋に「悪い縁を切る」という霊験を感じます。
それと拝殿のご紹介が後になりましたが、拝殿前には手水舎が建てられています。
拝殿は昭和8年頃に建替えられました。
賽銭箱の前には大きな鈴が3つ並べられています。
ちなみに大甕神社の社務所前。
境内では鶏を飼育しており、たまに放し飼いをされてるようです。
以上が大甕神社のご紹介になります。
御祭神の武葉槌命と甕星香々背男は、日本神話の神様で語る物語(ストーリー)も沢山ありますが、また別の機会にお話をさせていただければ幸いです。
また、茨城県は海に面した街なので海産物が美味しいお店が多いのも特徴。
お車でお越しの際は、お近くのグルメもお楽しみいただけるでしょう。
■大甕神社
〒319-1221 茨城県日立市大みか町6丁目16−1
電話: 0294-52-2047
公式:http://www.omikajinja.net/