栃木県足利市の足利総鎮守「總社八雲神社(そうしゃや やぐもじんじゃ)」をご紹介します。
八雲神社は、日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征の途中で出雲大社の御祀神を勧請したのが創建。
同社の社殿によると869年に素盞嗚男命(すさのおのみこと)と他二柱を祀ったのが始まりとも云われている。
主祀神は素盞嗚男命で、大己貴命、少彦名命、火具土命を配祀している。
過去には「平将門の乱」で藤原秀郷が戦勝祈願し、源頼義と源義家が戦勝祈願した場所としても有名。
近くには日本で最も古い学校として知られる「足利学校」もあることから、多くの武将・偉人も八雲神社へ訪れた可能性もあるのではないでしょうか。
八雲神社のご利益
開運・厄除け・必勝合格・縁結び・夫婦円満・健康・病気平癒・家内安泰・火災除け等
また、八雲神社はミュージシャン「森高千里さん」のヒット曲でもある「渡良瀬橋」でも知られています。
同社は映画「君に届け」のロケ地になったのも有名。
近くの学校や飲食店はテレビドラマ「今日から俺は!」のロケ地にもなったことから聖地巡礼をされる方も多いです。
こちらの記事では八雲神社へ訪れた時の写真をご紹介します。
八雲神社へ向かう際に、渡良瀬橋を歩かせていただきました。
橋を渡っている途中に感じる風は心地よく、川辺には釣りをしている方の姿が見えました。
私が訪れた時間は正午頃だったと記憶していますが、夕方頃は空の景色も紅く染まり、美しい景色を楽しませてくれるのではないでしょうか。
それと森高千里さんが書いた渡良瀬橋の歌詞もご紹介します。
歌詞中にある床屋さんと公衆電話ですが、携帯電話・スマートフォンの普及によって、公衆電話の撤去も進みましたので電話ボックス自体を久しぶりに見ました。
足利観光の一つになっているので、なるべくこちらの電話ボックスは撤去しないで頂きたいところです。
そして渡良瀬橋から10分少し程、歩いたところに八雲神社があります。
素盞嗚男命と牛頭天王は同一視されていたのも特筆する点。
牛頭天王は仏教の神様でインドや中国にも由来する様々な性格と資質を兼ね備える神様。
素盞嗚男命は日本神道の神様で、日本神話では現天皇の遠縁(遠い親戚)にあたるとも云われています。
鳥居は石造りで、拝殿まで参道が続きます。
左手には手水舎。
社額には八雲神社の刻印。
一つ上に掲載している写真は社務所です。
社務所では授与品を授けていただけます。
近年は御朱印ブームということもあって、ご朱印を求める方も多いですが、たまに『 ちょっと、ご朱印を買ってくるね 』という話し声を耳にすることがあります。
よくある間違いですが、ご朱印は商品ではありません。
参拝をして、初穂料(お布施)を納め、参拝をした証として神社から授与していただけるのがご朱印です。
参拝をせずにご朱印だけをもらうのはNGであり、スタンプラリーのように御朱印帳に貼れば良いという訳ではありません。
神社からの授与品は御朱印以外にも御座いますが、そのどれも参拝や御祈祷をした証として配られるものです。
神社に行きたくても体調不良で訪れない方に向けて、オンラインのみで授与していただける神社も増えていますが、信仰あっての授与品だと多くの方へ広まると私も嬉しく思います。
そして下記は境内の様子。
稲荷社や森高千里さんの記念樹があります。
季節が合わなかったので、記念の藤が咲いている姿は見えませんでしたが、近くには「織姫神社(おりひめじんじゃ)」「鑁阿寺(ばんなじ)」という社寺。
記事途中でもご紹介した「足利学校」という観光名所もあります。
グルメも充実しているので、2~3日の旅行を楽しみながら参拝をされるのもお勧めです。