本記事では山梨県吉田市にある「北口本宮冨士浅間神社(きたぐちほんぐうふじせんげんじんじゃ)」をご紹介します。
近くには富士山、テーマパークで有名な富士急ハイランド、観光スポットの富士五湖もあって多くの参拝客が足を運ぶ神社です。
祀られているご祭神は以下の三柱。
御祭神
・木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)※妻神
・天孫彦火瓊瓊杵命(てんそんひこほのににぎのみこと)※夫神
・大山祇神(おおやまづみのかみ) ※父神
木花開耶姫命は、桜の如く華やかな絶世の美女と伝えられており、天孫彦火瓊瓊杵命に一目惚れをされ、妻となりました。
日本神話で最も美しい女神とされ、伊勢神宮に祀られている天照大神の天孫。
天照大神は日本の皇祖神なので天皇家に深く関わる神様とご紹介をしても過言ではないでしょう。
摂社には諏訪神社が建てられており、建御名方神(たけみなかたのかみ)と八坂刀売神(やさかとめのかみ)をお祀りになられています。
毎年8月末に執り行われる鎮火祭「吉田の火祭り」も有名な伝統行事です。
そんな北口本宮浅間神社の御利益は多岐に渡ります。
ご利益一覧
縁結び・夫婦円満・安産・家族円満・五穀豊穣・商売繁盛・交通安全・勝ち運・病気平癒・健康・子授かり・開運・厄除け 等
入口から本殿までの参道も見応えがあって、一歩足を踏み入れると神聖な世界に招かれた気持ちになれます。
草木の香りが際立つ、早朝の参拝がお勧めです。
また、下記では北口本宮浅間神社で撮影した写真を掲載いたします。
北口本宮浅間神社の第一鳥居は国道138号線沿いに建ちます。
鳥居の上にある社額を見ると「冨士山」と書かれており、ウ冠ではなくワ冠が使われているのが特徴。
富士山ではなく冨士山とある理由はいくつか諸説があります。
≪富士山ではなく冨士山と書く理由≫
1、「御山の上に人は立てない」説
ウ冠の点を人に見立てて、本来禁足地であること、或いは尊い山である為人が 崇める(下から見上げる)山であることを表した。
2、「神は見えない」説
点を神に見立てて(1とは逆に)、尊いご存在は目に見えないことを表した。 (午王という札などにその配置の絵が描かれています。)
3、「山頂は神域」説
ワ冠から下を8合目以下に見立てて、点の示す山域は、神の土地であることを 表した。
※北口本宮浅間神社公式サイトから引用
冨士の山は神域でもあり、古来では心身を清めて登らせていただきました。
山そのものに畏敬の念を持つ、戒めとして冨の字を使われたのでしょう。
鳥居を抜けると樹齢数百年の檜(ひのき)や杉が両脇に並んでいます。
苔に覆われた石灯篭が歴史の深さを物語っているように感じました。
参道の途中には「角行の立行石(かくぎょうのたちいちぎょうし)」があります。
富士講の開祖である角行という人物が、この岩の上で三十日間つま先立ちする荒行を行ったことから名づけられました。
角行は他にも断食300日、18000日の不眠、120回以上も富士山頂まで到達する等の苦行をされたとも伝えられています。
大鳥居の高さは15メートル以上。
2014年に修復されたばかりなので、とても綺麗です。
狛犬にも苔が覆っていて風情を感じられます。
大鳥居を通ると随神門が姿を見せます。
随神門の両脇には、二柱の随身様が守護されています。
櫛磐間戸神(くしいわまとのかみ)と豊磐間戸神(くしいわまとのかみ)の二柱です。
古事記によると天孫彦火瓊瓊杵命が、天孫降臨をした際に宮殿の守護をする為、共に降臨されたと伝えられています。
神楽殿は1737年に建立されました。
神楽殿の横には手水舎が建てられ居ます。
絶え間なく水が流れており、その水はとても冷たいです。
拝殿前右にそびえる冨士夫婦杉は樹齢1000年以上の歴史があります。
別れてもまた再び会えるという縁結びの樹木。
拝殿左には冨士太郎杉。
こちらの神木も樹齢1000年を超えるようです。
拝殿の虹梁上には龍や獅子の彫刻が飾られていて豪華。
内部の壁には奉納額も沢山飾られています。
下記からは境内社などのご紹介。
稲荷社です。
倭四柱社、日枝社、日隆社、愛宕社、天津神社、風神社等が建てられています。
最後に諏訪神社。
有名の吉田の火祭りは諏訪神社の例祭です。
社務所では浅間神社と諏訪神社、両方の御朱印を授与していただけます。
以上が北口本宮冨士浅間神社のご紹介です。
山梨屈指のパワースポット神社だとご紹介できますので、お近くにお立ち寄りの際は是非ご参拝ください。
■北口本宮冨士浅間神社
公式ホームページ:https://www.sengenjinja.jp/index.html
〒403-0005
山梨県富士吉田市上吉田5558番地