
和歌山市にある「日前神宮・國懸神宮(ひのくまじんぐう・くにかかすじんぐう)」をご存知でしょうか?
日本全国に数ある神社の中でも極めて格式が高く、神話の時代から続く深い歴史を持つ特別な場所です。
和歌山を訪れたら絶対に外せないパワースポットですが、その由緒や正しい参拝方法を知らずに訪れるのは非常にもったいない!
今回は、この神社の素晴らしいご利益や、お祀りされている神様の秘密、そして和歌山ならではの「三社参り」について詳しくご紹介します。
目次
紀伊國一之宮とは?「一之宮」の意味を分かりやすく解説
日前神宮・國懸神宮は、「紀伊國一之宮(きいのくにいちのみや)」として古くから人々の篤い信仰を集めてきました。
そもそも「一之宮」とは、平安時代から中世にかけて確立された神社の社格(ランク)のことです。
当時の行政区分であった国(現在の都道府県のようなもの)の中で、「最も社格が高く、一番初めに参拝すべき由緒ある神社」のことを指します。
つまり、紀伊國一之宮であるこの神社は、和歌山県(旧紀伊国)エリアを代表する最高位のパワースポットであり、地域を守り続けてきた中心的な存在なのです。

一つの境内に二つの神宮!「日前宮(名草宮)」の創建と歴史
この神社を訪れて最初に驚くのは、一つの境内に「日前神宮」と「國懸神宮」という同格の神宮が二つ並んで鎮座していることです。
このように二つの神宮が相生(そうせい)していることから、総称して「日前宮(にちぜんぐう)」、あるいは古くは「名草宮(なくさぐう)」と呼ばれ親しまれてきました。
その創建はなんと、日本の初代天皇である神武天皇の時代にまでさかのぼると伝えられています。
2000年以上ものはるか昔、神武天皇の東征の際に創建され、その後現在の地(名草郡)へと遷座されました。
伊勢神宮に次ぐほどの長い歴史と高い格式を誇り、古くから朝廷からも特別な崇敬を受けてきた、日本最古の神社の一つと言えます。

【神様の説明】天照大御神に関わる特別な「鏡」の神様
日前神宮と國懸神宮には、それぞれどのような神様がお祀りされているのでしょうか。
実は、ここには日本の神話(古事記や日本書紀)に深く関わる、非常に尊い神様が鎮座しています。
- 日前神宮の御祭神:日前大神(ひのくまのおおかみ)
- 國懸神宮の御祭神:國懸大神(くにかかすのおおかみ)
この二柱の神様は、太陽の女神である「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」の働きを現す神様とされています。
そして最大のポイントは、ご神体となっている「鏡」です。
神話の中で、天照大御神が天岩戸(あまのいわと)に隠れて世界が真っ暗になってしまった際、神々は彼女を外に出すために様々な祭祀を行いました。
その時に「八咫鏡(やたのかがみ・現在の伊勢神宮のご神体)」が作られましたが、実はそれより前に、試しに鋳造された鏡があったとされています。
それが、日前神宮のご神体「日像鏡(ひぼこ)」と、國懸神宮のご神体「日矛鏡(ひぼこ)」です。
つまり、伊勢神宮のご神体と同等のルーツを持つ、極めて神聖な鏡をお祀りしているのです。これが、日前宮が日本屈指の聖地とされる大きな理由です。

日前神宮・國懸神宮の素晴らしいご利益
太陽の女神の力を宿す神聖な鏡をお祀りしていることから、生命力を高め、道を切り開く強力なご利益があると言われています。
- 良縁結び・結婚成就
- 家内安全・厄除け
- 開運招福・事業繁栄
特に「縁結び」のご利益が強いとされ、恋愛や結婚だけでなく、仕事や人間関係における良いご縁を引き寄せてくれると評判です。
人生の節目や、新しいことを始める際の「導き」を求めて参拝するのにもぴったりの神社です。

和歌山の特別な風習「三社参り」とは?
和歌山には、古くから伝わる「三社参り」という特別な参拝の風習があります。これは、和歌山市内にある以下の三つの由緒ある神社を巡るものです。
- 日前神宮・國懸神宮(日前宮)
- 竈山神社(かまやまじんじゃ)
- 伊太祁曽神社(いたきそじんじゃ)
お正月や特別な節目にこの三社を巡ることで、より大きなご加護を得られると和歌山の人々に親しまれてきました。
日前宮を訪れた際は、ぜひ少し足を延ばして、竈山神社と伊太祁曽神社も併せて巡る「三社参り」を体験してみてはいかがでしょうか。
和歌山の歴史と神聖な空気を存分に味わうことができます。
【重要】ご利益をしっかり受け取るためには両社への参拝を!
最後に、日前神宮・國懸神宮を訪れる際の最も重要なポイントをお伝えします。
広大な境内には、向かって左側に「日前神宮」、右側に「國懸神宮」の社殿があります。
せっかく訪れたのに、片方の神社だけお参りして帰ってしまう方が時々いらっしゃいますが、それは大変もったいないことです。
神聖な鏡の神様のご利益をしっかりと余すところなく受け止めるためには、必ず「日前神宮」と「國懸神宮」の両方に参拝しましょう。
二つの神宮が並び立ち、共鳴し合うことで強力なパワースポットとなっている日前宮。
和歌山へお越しの際は、ぜひ時間をかけて境内を歩き、二柱の神様にご挨拶をして、素晴らしいご縁とご利益をいただいてくださいね!

日前神宮・國懸神宮(日前宮)へのアクセス・基本情報
日前神宮・國懸神宮は、和歌山市内からのアクセスも比較的良好です。境内に隣接して無料の大きな駐車場も完備されているため、レンタカー等で「三社参り」を巡る際にも大変便利です。
駐車場: あり(参拝者用の無料駐車場)
住所: 和歌山県和歌山市秋月2001
電車でのアクセス:和歌山電鐵貴志川線「日前宮駅(にちぜんぐうえき)」より徒歩約1分。
※JR和歌山駅から貴志川線への乗り換えがスムーズです。駅から神社の森が見えるほどの近さです。
バスでのアクセス:JR和歌山駅(東口)より和歌山バスに乗車、「日前宮前」バス停にて下車すぐ。
車でのアクセス:阪和自動車道「和歌山IC」より車で約10分。









































