
「女子力をアップさせたい」
「日本神話の舞台で、願掛けを行いたい」
「亡き人に伝えたい想いがある…」
そんな深く、切実な想いを抱くあなたへ。
島根県松江市東出雲町に鎮座する揖夜神社(いやじんじゃ)は、『古事記』や『日本書紀』にその名が記され、「黄泉の国(死後の世界)」に最も近い場所として知られる、非常に神秘的で霊験あらたかな古社です。
出雲大社のような華やかさとは一味違う、静謐で奥深い霊験に満ちたこの地。
今回は、女神イザナミの力、謎多き蛇神信仰、そしてあの世への手紙を届けるポストまで、揖夜神社と黄泉比良坂の知られざる魅力をご紹介します。
目次
揖夜神社とは?黄泉の国に由縁のある、格式高い古社

揖夜神社は、「意宇六社」の一つにも数えられる由緒ある神社です。
『日本書紀』には「言屋社(いうやのやしろ)」として登場し、古くからこの地域の重要な信仰拠点でした。
この神社の最大の特徴は、日本神話における「イザナギとイザナミの物語」、特に黄泉の国にまつわる神話と深く結びついている点です。
境内をはじめ、近くにある黄泉平坂(よもつひらさか)は、どこか現世とは異なる、静まり返った厳粛な空気が流れており、参拝者は背筋が伸びるような感覚を覚えることでしょう。
御祭神:母なる女神「伊弉冉命(イザナミ)」のご利益

揖夜神社の主祭神は、伊弉冉命(いざなみのみこと)です。
日本の国土と多くの神々を生み出した「母なる女神」であり、偉大な神様です。

女神のパワーで「女子力アップ」と「縁結び」
死のイメージが強いイザナミですが、本来は「生み出す力」を持つ母神です。
その力は、女性としての魅力を高め、内面からの美しさを引き出す「女子力アップ」や、生命の根源的な繋がりである「縁結び」、「子宝・安産」に絶大なご利益をもたらすとされています。
また、夫婦神の悲恋の物語があるからこそ、今ある縁を大切にし、真実の愛を育む力を授けてくださるとも言われています。

境内社巡り:謎多き「蛇神」と多様な神々
揖夜神社の魅力は、本殿だけではありません。
境内には多くの社が鎮座しており、それぞれに強力な神様が祀られています。
1. 本殿脇の重要社「三穂津姫神社」と「韓国伊太氐神社」


本殿のすぐ側には、二つの重要な境内社があります。
- 三穂津姫神社(みほつひめじんじゃ):大国主大神の后神であり、高天原から稲穂を持って降りてきたとされる女神。五穀豊穣、夫婦円満、歌舞音曲のご利益があります。
- 韓国伊太氐神社(からくにいたてじんじゃ):素盞嗚尊(スサノオノミコト)の御子神・五十猛命(いそたけるのみこと)を祀るとされ、植林や産業守護のご利益があるとされています。この地を守る強い力を持つ神様です。
2. 霊験あらたかな「大蛇神(チイナマイト)」の謎

境内の荒神社(あらじんじゃ)には、スサノオノミコトと共に、「大蛇神(チイナマイト)」と呼ばれる神様が鎮座しています。
出雲地方は古くから「龍蛇信仰(蛇を神の使い、あるいは神そのものとして崇める)」が色濃い地域ですが、この「チイナマイト」という独特な響きには、ある興味深い説があります。
■「綱を撒いた」⇒「チイナマイト」説
語源には諸説ありますが、一説には「綱(つな)を撒(ま)いた」という言葉が変化し、「チイナマイト」になったと噂されています。
大蛇の姿を「綱」に見立てたのか、あるいは神事における所作から来たのか、真意は定かではありません。
しかし、その名前の響きと、実際にその場所から感じられる重厚で鋭い霊験は、見事なものです。
得体の知れない自然のエネルギー、あるいは土地の精霊のような力を感じずにはいられません。
その他、稲荷神社(商売繁盛)、日守神社、天満宮(学問)なども鎮座しており、境内全体が神域として守られています。

神話の舞台へ:あの世とこの世の境界「黄泉比良坂(よもつひらさか)」
揖夜神社から少し離れた場所(徒歩圏内)に、日本神話において最も重要な舞台の一つ、「黄泉比良坂(よもつひらさか)」があります。
イザナギとイザナミの「別れ」の場所
ここは、亡くなったイザナミを追って黄泉の国へ行ったイザナギが、変わり果てた妻の姿を見て逃げ帰り、最後に大岩(千引の岩)で道を塞いで、現世(この世)と黄泉(あの世)を完全に区切った場所と伝えられています。

つまり、ここは「あの世とこの世の境界線」なのです。
境界を守る「賽の神(さいのかみ)」

坂の途中には、「賽の神」と呼ばれる石神様が鎮座しています。
これは、悪いものが黄泉の国からこちらの世界に入ってこないように、また、境界を守る神様として、静かにこの地を見守っています。
天国へ想いを届ける「黄泉への手紙」ポスト


この黄泉比良坂には、現在、「天国への手紙」を投函できる特別なポストが設置されています。
「亡くなった家族に伝えたい言葉がある」
「愛する人に、感謝の気持ちを届けたい」
ここは、あの世に最も近い場所。だからこそ、ここから差し出した手紙は、亡き人の元へ届くと信じられています。
切実な想いを抱えた多くの方が、このポストを通じて、故人との心の対話を行っています。
あなたの願いを、揖夜神社の力で

揖夜神社と黄泉比良坂は、単なる観光地ではありません。
生と死、愛と別れ、そして再生という、人間の根源的なテーマに向き合える、稀有な聖地です。
深い縁を結びたい方、女性としての幸せを願う方、そして亡き人への想いを昇華させたい方は、ぜひ一度、この地を訪れてみてください。


































