
東京・日本橋のビル群の中に、ひっそりと、しかし異様なほどの存在感を放つ小さな神社があります。
その名は「小網神社(こあみじんじゃ)」。
「東京最強のパワースポット」と呼び声高く、有名占い師や霊能者がこぞって崇敬するこの神社は、「強運厄除け」の神様として知られています。
ご利益は多岐に渡りますが、金運財運、仕事運隆昌を願う方が多いように窺えます。
なぜ、これほどまでに人々を惹きつけるのか。
今回は、小網神社に残る奇跡の逸話と、ご利益、そして参拝のポイントについてご紹介します。
目次
数々の危機を回避した「強運厄除け」の伝説を持つ小網神社

小網神社が「強運厄除け」の神様と呼ばれる所以(ゆえん)は、近代に起きた2つの大災害・戦争における「奇跡的な逸話」にあります。
■ 関東大震災での奇跡
1923年(大正12年)の関東大震災。当時の宮司は、神社の御神体を抱えて、近くの新大橋へと避難しました。
周囲が火の海となる中、新大橋だけは落ちることなく、そこに避難した多くの人々も助かりました。
混乱の最中、御神体を守り抜いた宮司と、それに守られた人々。まさに神のご加護があったと語り継がれています。
■ 東京大空襲での奇跡
第二次世界大戦中の東京大空襲。日本橋地区も甚大な被害を受けましたが、小網神社の社殿は奇跡的に戦火を免れました(現在の社殿や神楽殿は、当時のまま残る貴重な木造建築です)。
さらに驚くべきは、「出征兵士」のエピソードです。
戦地へ赴く兵士たちが、小網神社の「強運厄除け守り」を受けて出征したところ、なんと全員が生還したといわれています。
激戦の時代において、全員が無事に帰還するというのは、まさに神懸かり的な「強運」です。
これらの歴史的事実から、小網神社は「強運厄除け」「災難除け」の最強スポットとして、今も厚い信仰を集めています。
疫病を鎮めた「文正元年」の始まり

小網神社の創建は古く、その歴史は室町時代中期にまで遡ります。
実はこの神社、元々は「悪疫鎮静(疫病退散)」の神として鎮座したのが始まりです。
文正元年(1466年)、この地域で恐ろしい悪疫(伝染病)が大流行し、人々は次々と倒れ、苦しんでいました。
そんなある夜、網師の翁(あみしのおきな)が海で網にかかった稲穂を持って、当時の庵の主の夢枕に立ちました。
「我をこの地に祀れば、日ならずして悪疫は消滅するであろう」
そのお告げ通りに、庵の主が神社を建てて翁を祀り、祈願を行ったところ、あれほど猛威を振るっていた疫病がたちまち鎮まったのです。
この時、領主であった太田道灌もこの霊験に驚き、土地を寄進して「小網山稲荷院万福寿寺」と名付けたことが、現在の小網神社の基盤となっています。
病魔を退け、人々を救った強力な浄化の力は、550年以上経った今もこの地に息づいています。
御祭神とご利益

小網神社には、主祭神として以下の神様が祀られています。
【主なご利益】
日本橋七福神:弁財天と福禄寿
小網神社は「日本橋七福神詣」の一社でもあり、境内には2柱の七福神が祀られています。
■ 弁財天(べんざいてん)
「市杵島比賣神」と同一視される神様です。
元々はインドのサラスヴァティーという川の女神であり、流れる水のように「弁舌(言葉)」「音楽」「芸術」の才能を授けます。また、水は豊穣をもたらすことから「財運」の神としても信仰されています。
小網神社の弁財天は「銭洗い弁天」として有名で、ザルに入れた小銭を境内の井戸水で清め、財布に入れておくと財運が上がるといわれています。

■ 福禄寿(ふくろくじゅ)
中国の道教に由来する神様で、長い頭と長い髭が特徴的な仙人の姿をしています。その名の通り、3つの幸せを授けてくれます。
- 福(ふく):幸福、子孫繁栄
- 禄(ろく):身分、財産、地位
- 寿(じゅ):健康、長寿小網神社の福禄寿様は、満面の笑みをたたえたお像で、見るだけで心が和み、徳を授けてくださいます。

有名占い師・霊能者が注目する理由
小網神社は、テレビや雑誌で活躍する多くの有名占い師や霊能者が「ここだけは別格」「本物のパワースポット」として名前を挙げる神社です。
その理由は、狭い境内に凝縮された「気の密度の高さ」にあります。
ビルに囲まれた小さな空間ですが、一歩鳥居をくぐると空気が変わり、凛とした清浄な気に満ちています。
長い歴史の中で、震災や戦火を跳ね除けてきた「負けない力」が土地そのものに染み付いており、参拝者の弱った運気を強力に補正してくれるのです。
参拝の鉄則は「早朝」にあり

現在、小網神社の人気は凄まじく、平日でも多くの参拝者が訪れます。
特に土日祝日や、一粒万倍日などの吉日には、神社の外まで長蛇の列ができ、警備員が交通整理を行うほどの混雑となります。
そこで、強くおすすめしたいのが「早朝参拝」です。
■ なぜ早朝が良いのか
「強運」を授かるためには、まずは心を静め、敬意を持って神様と向き合うことが大切です。
ぜひ、少し早起きをして、清々しい空気の中で小網神社のご利益を受け取ってください。
































