仏滅や不成就日にお参りしていいの?神社参拝と吉凶の正しい向き合い方

皆様、こんにちは。占術師・祈祷師の千賀喜心です。

日々の鑑定のなかで、お客様から非常によくいただくご質問があります。

それは、「神社にお参りに行きたいのですが、カレンダーを見たら仏滅(または不成就日)でした。凶日にお参りしても大丈夫でしょうか?」というものです。

お仕事のお休みなど、やっと時間ができたのに行こうと思っていた日が「凶日」だと、なんだか躊躇してしまいますよね。

結論から申し上げますと、仏滅や不成就日などの凶日であっても、基本的には気になさらずにお参りしていただいて全く問題ありません。

今回は、「なぜ気にしなくて良いのか」という理由や、凶日とのポジティブな付き合い方など、暦の吉凶と神社参拝の関係性について祈祷師の視点から詳しくお話しいたします。

そもそも「仏滅」や「不成就日」などの凶日とは?

まずは、よく耳にする凶日について簡単におさらいしておきましょう。

  • 仏滅(ぶつめつ): 六曜(ろくよう)と呼ばれる暦注の一つで、「仏も滅するような大凶日」とされ、何事を行うにも良くない日と言われています。
  • 不成就日(ふじょうじゅび): 何事を始めても成就しない(叶わない)とされる日です。新しいことを始めたり、願い事をしたりするには不向きとされています。
  • その他の凶日: ほかにも、受死日(じゅしにち/黒日とも呼ばれる凶日)や、十死日(じゅうしにち)、三隣亡(さんりんぼう/建築関係で凶とされる日)などがあります。

凶日の逆!知っておきたい「吉日」の種類

凶日がある一方で、何かを始めたり神様にお願い事をしたりするのに最適な「吉日」もたくさんあります。

  • 大安(たいあん): 六曜のなかで最も縁起が良いとされる日。
  • 一粒万倍日(いちりゅうまんばいび): 一粒の籾(もみ)が万倍にも実る稲穂になるように、この日に始めたことが大きく発展するとされる日。
  • 神吉日(かみよしにち): 神社への参拝や、神事を行うのに特に良いとされる日。
  • 天赦日(てんしゃにち): 日本の暦の上で「最上の吉日」とされ、天がすべての罪を許す日。年に数回しかありません。

さらに、干支(えと)にちなんだ吉日もあります。

金運に良いとされる「寅の日」や、安産や子宝に良いとされる「戌の日」、そして特に注目されるのが「甲子(きのえね)」と「己巳(つちのとみ)」です。

十干十二支の組み合わせは60種類ありますが、甲子はその最初の始まりの日であり、スタートに最適です。

己巳は、金運・財運の神様である弁財天(市寸島比売命)に非常にご縁が深い日です。

どちらも「60日に一度しか巡ってこない特別な吉日」として大変重宝されています。

「吉日」と「凶日」が重なった場合はどうする?

では、「一粒万倍日だけど、不成就日でもある」といったように、吉日と凶日が重なってしまった場合はどうすればよいでしょうか。

暦の解釈には諸説ありますが、天赦日をはじめとする強力な吉日や、60日に一度の甲子・己巳のような特別な日は、あらゆる凶作用を打ち破ると考えられています。

ですから、「せっかくの特別な吉日なのに不成就日も被っている…」と必要以上に落ち込むことはありません。

ポジティブなエネルギーが上回ると信じて行動して大丈夫です。

【逆転の発想】不成就日は「縁切り祈願」に向いている?

新しいことを始めたり、良縁を願ったりするには向かないとされる「不成就日」や「仏滅」ですが、実は「縁切り祈願」には適しているという考え方もあります。

「物事が成就しない=関係が終わる、発展しない」という性質を逆手に取り、断ち切りたい悪縁や、手放したいネガティブな感情を「終わらせる」ための日として活用するのです。

凶日だからといって、必ずしも神社に行ってはいけないわけではありません。

多くの神社は「凶日」を気にしていないという事実

そもそも、神道という信仰において六曜などの暦注はあまり関係がありません。

その証拠に、多くの神社の「年間行事予定」を見てみてください。

大きなお祭りや重要な神事が仏滅や不成就日にあたっていても、予定通りに執り行われています。

また、お正月などの初詣(三が日)も、その日が仏滅かどうかを気にして参拝を控える方はほとんどいらっしゃらないはずです。

神様は、カレンダーの吉凶によってご利益を出し惜しみするような存在ではありません。

一番の凶は「恐れて行動を止めてしまうこと」

私自身、ご依頼者様のための特別祈祷や私的なお参りの際には、やはりより良い結果を引き寄せるために縁起の良い日(吉日)を選ぶことは多々あります。

しかし、過去のコラムでもお伝えした通り、「凶日だから悪いことが起きるのでは…」と過度に恐れ、行動を止めてしまうことが一番の『凶』です

凶日は「運気が悪い日」ではなく、「いつもより慎重に行動すべき日」「準備に当てる日」くらいに捉えてください。

たとえば、神社へ行く道中が混むことを予想して早めに出発したり、通り道に危ない場所があったら普段より気をつけて通ったりする。

そうした「慎重さ(心の余裕)」を持てば、凶日は何も怖いものではありません。

まとめ:「思い立ったが吉日」で心に従おう

前回のコラムでお話ししたように、一番大切なのは「あなたの直感(心)」です。

「今日、無性にあの神社に行きたいな」「神様に手を合わせたいな」と心が動いたのなら、それは神様に呼ばれているサインです。

カレンダーが仏滅であろうと不成就日であろうと、「思い立ったが吉日」の精神で、ご自身の心に従って参拝するのが一番の開運アクションとなります。

「今日は吉日だからきっと上手くいく!」というポジティブな気持ちも大切にしつつ、暦に振り回されすぎず、神様との純粋なご縁を楽しんでくださいね。

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