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日本最初の夫婦が織りなす、国生みと愛の軌跡。縁結びから「復縁」まで叶える絶大な力
日本には古くから「八百万(やおよろず)の神々」という言葉があり、自然界のあらゆる場所に沢山の神様がいらっしゃいます。
それぞれの神様のご利益は多岐に渡ることもありますが、人間と同じように「得意分野」があることもしばしばです。
お祈りをする際、その神様のルーツや物語を知ることで、「こんなにすごい神様に見守られているんだ!」という安心感や幸福感を得られるようになります。
参拝やご祈祷のご利益を引き出す最大の鍵は、「神様の御力を信じる気持ち」を持つことです。
そのためにも、「神様を知る」というのはとても大切なことなのです。
三ノ輪相談所のコラムでは、定期的に日本の神様をご紹介しています。
第一弾は[天照大神]をご紹介しましたが、今回の第二弾は、その天照大神の親にあたる「イザナギとイザナミ」です。
神様の名前と別名

■ 基本神名
- 伊邪那岐命(いざなぎのみこと)
- 伊邪那美命(いざなみのみこと)
■ 別名・その他の鎮座名
日本の神様は、記紀(古事記や日本書紀)の違いや祀られる地域によって漢字表記や呼ばれ方が変わります。
以下の名前で鎮座している場合も、イザナギ・イザナミの夫婦神を指しています。
- 伊弉諾尊・伊弉冉尊(日本書紀での表記)
- 伊邪那岐大明神・伊邪那美大明神
- 熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ)・熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)※熊野信仰における名称
- 多賀大明神(お多賀さん)
イザナギとイザナミの絶大なご利益
日本で最初に結婚し、日本の国土と沢山の神々を生み出した二柱の神様は、まさに「生み出す力」「結びつく力」の最高峰です。
- 縁結び・恋愛成就: 日本で初めて夫婦の契りを結んだ神様として、男女の縁を強力に結びつけます。
- 夫婦円満・家内安全: 共に協力して国造りを行ったことから、夫婦の絆を深め、家庭の平穏を守ります。
- 安産・子授け: 日本の島々や森羅万象の神々を次々と産み落とした強大な生命力にあやかり、子宝のご利益が頂けます。
- 復縁・関係修復: 後述する神話の通り、一度は悲しい別れを経験しながらも、後世の人々の祈りによって再び「共に祀られる」ようになった稀有な神様です。そのため、切れてしまった縁を再び結び直す「復縁」に非常に強いご利益があるとされています。
- 事業成就・開運全般: 「何もない海から国土を創り出した」という国生みの力は、新しい事業の立ち上げや、無から有を生み出す開運の力へと繋がります。
『古事記』で読み解く!神様の特徴と壮大な伝説
イザナギとイザナミは、神話において非常にドラマチックな物語を持っています。
『古事記』に描かれたその軌跡を詳しく見ていきましょう。
1.国生みと神生み(愛と創造)
天の神々から「漂っている大地を固めて国を創りなさい」と命じられた二柱は、天の浮橋(あめのうきはし)に立ち、矛で海をかき混ぜて「オノゴロ島」を創りました。
そこに降り立った二柱は、太い柱を巡って出会い、日本で初めての結婚式を挙げます。そして、淡路島を皮切りに四国、九州、本州など日本の島々を次々と生み出しました(国生み)。
国土が完成すると、今度はそこに住むための「海の神、山の神、風の神、木の神」など、自然界のあらゆる神々を生み出していきます(神生み)。

2.悲しい別れと黄泉の国(生と死の起源)
順調に神々を生み出していたイザナミですが、火の神(カグツチ)を産んだ際、激しい火傷を負って命を落としてしまいます。
愛する妻を失った悲しみに耐えきれないイザナギは、死者の世界である「黄泉の国(よみのくに)」へ妻を迎えに行きました。
しかし、イザナミは「すでに黄泉の国の食べ物を口にしてしまったので、すぐには戻れません。黄泉の神と相談してくるので、絶対に私の姿を見ないでください」と約束します。

3.タブーを破り、永遠の別れへ
しかし、待ちきれなくなったイザナギは約束を破り、火を灯して中を覗き込んでしまいます。そこで見たのは、腐敗し、恐ろしい雷神に取り憑かれたイザナミの変わり果てた姿でした。
恐怖のあまり逃げ出したイザナギに対し、約束を破られ恥をかかされたイザナミは激怒し、黄泉の国の軍勢を放って夫を追いかけます。
ついに生者の世界と死者の世界の境界である「黄泉比良坂(よもつひらさか)」で追いついたイザナミに対し、イザナギは巨大な岩で道を塞ぎました。
岩越しに、イザナミが「あなたの国の人間を1日1000人絞め殺してやる」と呪いの言葉を吐くと、イザナギは「ならば私は1日1500の産屋を建てて命を産ませよう」と返し、二柱はここで完全に袂を分かつ(離縁する)ことになります。
4.禊(みそぎ)と最高神の誕生
命からがら逃げ帰ったイザナギは、死の国の穢れを落とすために川で「禊(みそぎ)」を行いました。
その際、左目を洗った時に誕生したのが、第一弾でご紹介した太陽の神「天照大神(アマテラス)」です。(右目からはツクヨミ、鼻からはスサノオが誕生しました)。

【千賀喜心の見解】なぜ「復縁」の神様なのか?
古事記の物語だけを見ると、「最終的に最悪の別れ方をした夫婦なのに、なぜ縁結びや復縁のご利益があるの?」と疑問に思うかもしれません。
しかし、神道の素晴らしいところは、人々の祈りと信仰が神様の在り方を昇華させていく点にあります。
神話では袂を分かった二柱ですが、その後の長い歴史の中で、人々は「日本という国を共に創り上げた偉大な夫婦」として、再びイザナギとイザナミを同じ神社に一緒に祀るようになりました。
「一度は完全に断絶してしまった関係であっても、人々の純粋な祈りによって再び一つに結ばれ、並んで鎮座している」
この事実こそが、関係が壊れてしまった相手との再構築を願う「復縁」や、こじれた「夫婦和合」において、奇跡的なご利益をもたらす強力な裏付けとなっているのです。

イザナギとイザナミが祀られている有名な神社
国には、この偉大な夫婦神を祀る強力なパワースポットが数多く存在します。
今回は、アクセスしやすい関東から、神話の舞台となった西日本まで、厳選してご紹介します。
【関東エリア】
- 筑波山神社(茨城県) 関東平野を見守る名峰・筑波山そのものをご神体とする神社。男体山にイザナギ、女体山にイザナミが祀られており、山全体が巨大な縁結び・夫婦和合のエネルギーに満ちています。
- 三峯神社(埼玉県) 秩父の深い山奥に鎮座し、関東最強のパワースポットとも呼ばれる神社。ヤマトタケルノミコトが、日本の国生みを行ったイザナギとイザナミの二柱をお祀りしたのが始まりとされています。夫婦の絆を深めるだけでなく、強力な浄化と願望成就のご利益があります。
- 白山神社(東京都文京区 など) 東京の白山神社をはじめとする全国の白山神社では、イザナギ・イザナミと共に「菊理媛神(くくりひめのかみ)」が祀られています。この神様は、黄泉の国で大喧嘩をしたイザナギとイザナミの間に入り、見事に仲直りさせた(縁を結び直した)という伝説を持ちます。そのため、**「復縁」や「こじれた関係の修復」**には絶対的な力を持つと言われています。

【近畿エリア】
- 伊弉諾神宮(兵庫県・淡路島) 古事記において、国生みで最初に創られた島「淡路島」に鎮座する日本最古の由緒を持つ神社。イザナギが神の働きを終えた後に隠居した場所とされ、夫婦円満や縁結びの強力なパワースポットとして全国から参拝者が絶えません。
- 多賀大社(滋賀県) 「お多賀さん」の愛称で親しまれる、イザナギ・イザナミを祀る代表的な神社。「お伊勢参らばお多賀へ参れ、お伊勢お多賀の子でござる」と謡われるほど信仰が厚く、生命の源となる強力な縁結びと延命長寿のご利益があります。

【その他エリア】
- 神魂神社(島根県) 出雲地方に鎮座し、現存する日本最古の大社造り(国宝)の本殿を持つ極めて格式高い神社。イザナミを主祭神としてお祀りしており、神々を生み出した原初のパワーに満ち溢れています。縁結びや子授け、人生を切り拓く力強さを頂ける聖地です。
- 江田神社(宮崎県) イザナミを追って黄泉の国へ行ったイザナギが、地上へ逃げ帰ってきた際に「禊(みそぎ)」を行ったとされる「みそぎ池」がある神社です。まさにここで天照大神などが誕生しました。悪い運気を洗い流し、ゼロから新しいスタートを切りたい(リセット&リスタート)時に最高の神社です。

神社へ行こう!あなたの願いを叶えてくれる神様がそこにいます。
いかがでしたでしょうか。
情熱的な恋に落ち、共に国を創り、そして愛ゆえにすれ違い、別れを経験したイザナギとイザナミ。
神様でありながら人間以上に人間らしいその物語を知ると、とても親近感が湧いてきませんか?
ぜひ、お近くの神社や縁のある神社へ足を運んでみてください。
あなたが抱える恋愛の悩みや、大切な人との縁を繋ぎ直したいという切実な願いを、深い慈愛をもって受け止めてくれるはずです。
「でも、自分で参拝に行く時間がなかなか取れない…」
「正しい参拝方法に自信がない」
「復縁したいけれど、今の自分の願いに一番合う神様や神社がわからない」
もしそのようなお悩みがあれば、決して一人で抱え込まず、プロの力を頼ってください。
三ノ輪相談所では、占い師・祈祷師である私、千賀喜心が、あなたに代わって最適な吉日・最適な神社を選定し、正しい作法で神様へ願いを届ける「ご祈祷・代理参拝」を承っております。
神様の御力を信じるあなたのその純粋な気持ちを、私がしっかりと神前へとお繋ぎいたします。
ご依頼やご相談は、ぜひお気軽にお問い合わせください。








































